アイデアを出す方法

ひらめきを得てアイデアを出すことは再現可能なスキルであり、天性の才能やスキルを要する特殊技能ではありません。アイデアを作り出す原理を学び、環境や行動に気を配り、反復して練習することによって、効率を高めることができます。

アイデアを生み出すスキル

何かのスキルを身につけようとする場合には、それがどのような種類のスキルであれ、まずは原理を学び、次に方法を学び、次に反復して実践する、というステップを踏む、ということに違いはありません。スポーツも、コンピューターの操作も、文章術や会話術も、それを修得するプロセスはどれも本質的にはすべて同じものです。

アイデアのつくり方スキルではなく天性の才能やセンスによるものだと思われていることの中にも、そのプロセスを当てはめることが可能なものもあります。別の記事で紹介した「配色」もその一つです。

この記事ではもう一つ「アイデアを生み出す」ことについて紹介したいと思います。アイデアを生み出すことも、その原理や方法を学び、日々それを反復して実践することで、修得可能なスキルなのです。

アイデアを作り出す原理、ひらめきを得る原理は、「アイデアのつくり方」(ジェームス W.ヤング著)というたった100ページほどの小さな(文字は大きい)、一時間とかからずに読了できる本の中で、次の二つの原理として要約されています。

  • 新しいアイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせである
  • 新しい組み合わせを作り出す才能は、事物の関連性を見つけ出す才能によって高められる

つまり「ひらめき」は、一見無関係に見える複数の事物の関連性に気付いたときに生まれ、それらの事物の組み合わせがまったく新しいものだったときに、それを「アイデア」という、というわけです。

そして、アイデアを生み出すためには、あらゆる情報(本書の中では特殊情報と一般情報として語られています)を無差別にかき集めて蓄積しておくところからはじまるといい、新しい組み合わせを生み出す基礎となる情報の蓄積がなければ、新しいアイデアは生まれない、というように展開します。

ひらめくための行動や環境

具体的な内容については、僕の説明よりも本書を読んでしまう方が早いと思うので、内容の説明はここまでにしますが、僕にとってこの本が衝撃だったのは、「確かに僕はそうやってアイデアを生み出している」ということでした。

僕は本当にありとあらゆるものに興味を持ち、情報を仕入れることに貪欲です。そしてそれらの情報を断片的な知識の一部としてバラバラに置いておくのではなく、互いに関連する一連の知識の一部として頭にとどめています。そしてその知識のゴッタ煮のような頭の中に何らかの新しい事物を放り込むと、新しいアイデアが生まれるのです。

さらに、僕についての話だけでなく、周囲にいるアイデア豊富な人たちを見ていても、彼らは皆一様に、何にでも興味を示す人たちばかりです。まるで小さな子供か子犬のようです。そして彼らは、日常のちょっとした気づきをもとに、既に持っていた知識と組み合わせて、驚くようなアイデアを生み出します。

アイデアが生まれるプロセスや、アイデアの生まれやすい環境作りや、アイデアを生み出しやすい人格や、アイデアを生み出しやすい行動、といったものの実例が、周囲にたくさんあったことにあらためて気付き、まさにこれは「原理」だ、という実感を持てたのです。

わくわくする時間のために

そしてこれはとても重要なことですが、僕にとって「アイデアがひらめく瞬間」というのは、人生において最もわくわくし、心躍る瞬間の一つです。そして、その瞬間をより多く作り出すための考え方や原理について解説されたこの本との出会いによって、僕の人生はより豊かなものになりました。何かのスイッチが入ったかのように、人生が変わったのです。

シビレるようなアイデアを生み出したい人、アイデアを生み出す瞬間が好きな人には、特におすすめです。「アイデアのつくり方」(ジェームス W.ヤング著)。

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