1つの段落(パラグラフ)では1つのトピックだけを扱い、段落を組み合わせていくことで論理展開していく文章作成法を「パラグラフライティング」といいます。またパラグラフ(段落)の主題を端的に表現した一文を「トピックセンテンス」といい、これらがSEOライティングの基礎的な要件です。

段落の組み合わせによる論理展開

段落(パラグラフ)とは、複数の文で構成され、一つのトピックのまとまりであることを示す単位のことをいいまます。述べている対象や論点(何について述べているか)を一つの段落にまとめ、段落を改めることで次の対象や論点に展開させます。

トピックごとに段落を分割し、それらの段落を組み合わせて文書を書いていく手法を「パラグラフライティング」といいます。欧文ライティングの手法を輸入したものですが、日本語においても、新聞記事や操作マニュアルの文章などは、ほとんどの場合この手法に沿って書かれています。

HTMLは論理構造を表現する文書型であり、その論理構造は欧文ライティングのそれを踏襲しています。このため、欧文ライティングの基本形であるパラグラフライティングは、HTML文書との親和性が高く、また検索エンジンに文書の構造を適切に伝える場合にも適したライティング手法です。

パラグラフライティングで得られる利点
  • ユーザーがページ内の情報を把握しやすくなる
  • ユーザーがページ内の情報を正確に(一義的に)理解しやすくなる
  • 検索エンジンがページ内の重要箇所を解析しやすくなる

結論から先に書く

パラグラフライティングに限らず、Webライティングのコツは、結論から先に書く、ということにつきます。何らかのテーマについて説明するとき、複数のトピックを組み合わせて説明を行いますが、これらのトピックのうち、まずは結論にあたる部分を示し、ついで個々の根拠にあたるトピックを示していく、という方法を採ることで、シンプルでわかりやすい論理構造をページに持たせることができます。

このような説明手法を採ることで、例えば商品やサービスの説明などは理解しやすくなり、ユーザーが内容を理解することが容易になると同時に、検索エンジンにとっても、重要な部分を解析しやすい文書構造となります。また説明に使用するトピックを重要度の高い順に並べておくことで、ユーザーが重要な部分を見逃す確率を減らすことができますし、また視覚的にも構造を理解しやすくなります。

文書全体の冒頭で結論を伝えることはもちろんですが、各段落についても、その段落で伝えたい情報について、段落の冒頭部分で結論を伝えるようにします。文章を結論から書くことにより、ユーザーは本文の内容を把握しやすくなり、伝えたい内容がより伝わりやすくなります。

また検索エンジンに対しても、 body要素の先頭に近い部分やp要素の先頭に近い部分に結論を書くことで、強く重みづけがおこなわれる位置に効果的にキーワードを含ませることができるようになります。

一段落では一つのトピックだけを扱う

斜め読み、というユーザーの行動をサポートすることは重要ですが、これを効果的に進める上で重要なことは、段落の構成です。斜め読みをする人は、各段落の先頭の数ワードばかりを拾い読みしていく、というスタイルをとることが多いといわれており、実際に筆者もこのようなスタイルをとっています。

この場合、一つの段落で二つ以上のトピックについて扱われていると、二つ目以降のトピックに気づかない可能性が高まります。一つの段落では一つのトピックだけを扱うようにし、複数のトピックがあれば段落を分割することで、段落の先頭ばかりを拾い読みしていくユーザーに対し、すべてのトピックの概要を伝えることができます。

また段落の先頭には、できる限りその段落の内容を要約した一文を置くようにします。そうすることで、段落ごとの拾い読みを行うユーザーの理解をより正確なものにすることが可能になります。この段落の先頭に置く文を「トピックセンテンス」と呼びます。

トピックセンテンスでユーザーの理解を助ける

段落の始めに置かれ、その段落のトピックを端的に表す一文のことを、ライティングの用語で「トピックセンテンス」といい、ジャーナリストなどが書く文章には必ずこのトピックセンテンスが含まれます。新聞記事本文の最初の一文などがその好例です。

段落の始めの一文でその段落のトピックを端的に説明することで、文章を分かりやすくすると共に、斜め読みするユーザーにとっては内容を把握しやすい文章となります。斜め読みするユーザーは通常、段落の先頭の数ワードばかりを拾い読みして内容を把握しようとするためです。

英語圏などを中心とした欧文ライティングの手法では、ビジネス文書からWebページまで、結論から先に書くということが徹底されています。文書全体の中で先頭に結論が記述されているだけでなく、文書を構成する各要素の中でも同様で、例えば段落であればその先頭付近では、その段落の結論を記述するという記述がなされています。

キーワード突出度への対応

検索エンジンもまた、段落の始めの数ワードには強い重み付けをします。これをキーワード突出度といいます。ここまで述べてきたような理由で、段落の始めの数ワードには、その段落の中で特に重要なキーワードが含まれると考えられるからです。ユーザーに対してわかりやすい文章を書くことで、検索エンジンにも適切に評価されるようになるのです。

英語圏で開発される検索エンジンもその文書構造をふまえたスコアリング手法を行っており、各HTML要素の先頭付近に記述される語句に強い重み付けを行うわけです。例えば、段落を示すp要素や、見出しを表すh要素、表題を表すtitle要素など、全ての要素で先頭付近に出現する語句を強く重み付けます。

これを踏まえ、段落などの要素の先頭にトピックセンテンスを配置し、先頭付近に重要なキーワードが含まれるようにライティングすることによって、読者の理解を助けると共に、検索エンジンにも評価されやすい文章を書くことが可能になります。