中小企業のSEOを成功させる秘訣は社長が自分で取り組むこと

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中小企業のSEO

中小企業のSEOにとって最も大切なことをひとつ挙げるとするなら、それは「社長が自らSEOを実施すること」です。中小企業の社長さんは業務全般や顧客心理に精通しており、業界の変化やトレンドにも敏感であることから、優れたコンテンツを作成する条件が揃っています。

中小企業のSEOに社長の関与は不可欠

中小企業がSEOで成功する秘訣は「社長が自らSEOを担当すること」です。少なくとも筆者が知る狭い範囲に限って言えば、SEOで成功している中小企業のすべてで社長さん自身がSEOを担当しています。社長さん自身がウェブに可能性を感じ、多忙な中でもウェブやSEOの優先順位を上げることで、SEOを成功に導いているのです。

企業にとってウェブサイトは、営業や広報や求人のような対外的な宣伝活動の最大の要です。現時点ですでにウェブサイトは、どんな営業マンよりも多くの人と接触し、どんなパンフレットやフライヤーよりも多く見られ、現実の店舗や事務所よりも多くの人の訪問を受けているなど、企業にとって市場との最大の接点です。

そのウェブサイトで、どのような情報を、どんなテイストやクオリティで発信し、どんな人々を誘引するか、といったことが経営上の優先課題なら、社長さんが積極的に関与することによってSEOを成功させることができます。逆に言えば、社長さんが放任または放置していれば、ウェブサイトやSEOが成功することはありません。

社長が関与することで成功する理由

ウェブサイトの運用やSEOに社長が積極的に関与すれば必ず成功するとは言えませんが、有利になることは間違いありません。なぜなら中小企業における社長は業務に関連するあらゆる知識を持っており、その専門知識をコンテンツに活かすことができるからです。また、社外との交流を通じて被リンクを構築することも社長であれば容易です。

この記事を読んでいるあなたはおそらく、すでにウェブサイト運用やSEOに自分で取り組んでいる中小企業の社長さんでしょう。残念かもしれませんが、ウェブサイトの運用やSEOについてあなた以上の適任者は社内にも社外にもいません。あなたが他の誰よりも適任である理由は次の通りです。

高い当事者性を持っている

自社のウェブサイトに掲載しているコンテンツが他社のそれよりも劣っていた場合、外部からは御社の専門性や説明能力が劣っているように見えます。こうしたことを自分のことのように恥じ、誰に見られても恥ずかしくない状態を保とうとする感覚は経営者ならではの当事者意識です。この恥の感覚や当事者意識はSEOの原動力になります。

高度な専門知識を備えている

中小企業においては、自社の業務についての情報を社内の誰よりも熟知しているのが社長です。また、顧客や見込み客がどんな情報を知りたがっているかを熟知しているのも社長です。その社長自身がコンテンツ作成を行うことで、専門性と信頼性を備えた正確で役に立つ情報を発信することができ、SEOを有利にします。

社外との交流を自分の仕事だと考えている

SEOには被リンクの獲得評判の構築が欠かせず、そのためにはオンラインとオフラインでの社外での活動や人々との交流が重要な役割を果たします。社外での活動や人々との交流によって、リンクする理由や言及する理由が生まれるからです。そして中小企業では渉外や社交を担うのは社長の役割で、他の社員に任せても同じ結果は得られません。

顕名での情報発信が普通になっている

社長は会社を代表して氏名を明らかにして情報発信することが常態ですが、多くの社員は氏名を明らかにしての情報発信には尻込みしがちですし、強要することもできません。社長が発信するコンテンツでは署名を入れることで一定の信頼性を担保することができますし、社長さんは付き合いの広さからコンテンツ著者としての評判を高めるのも容易です。

会社の将来に責任を負っている

社長が持っている中長期の視点はSEOには不可欠なものです。SEOのデメリットで最も重大なものの一つは「短期的な成果が期待できない」ことであり、SEOの効果が出るまでには数ヶ月から数年という長期間を要します。結果が出ない間も意欲と情熱を保つことは、社長には容易でも、社員には困難です。SEOのような中長期の取り組みは社長にこそ向いています。

大企業に負けないSEOを実施するには

現在のGoogle検索は権威性を重視してランキングしていますが、この権威性とは端的に言えば被リンクと言及を意味しています。このため規模で大企業に劣後する中小企業はどうしても不利になりがちです。大企業は関連先が多岐にわたるため被リンクを得やすく、社会に対するインパクトが大きいため言及も得られやすいからです。

中小企業がこの劣勢をはね返す武器になるのは、スピードとコンテンツ品質です。社長が自分でコンテンツ作成にあたっていれば、業界の環境やトレンドの変化に対応するコンテンツを素早く発信できるでしょう。また現場や顧客を知り尽くした社長が自分でコンテンツを作成することで、専門性や有用性といった高いコンテンツ品質を実現できます。

まとめ

社長が自分でSEOに取り組めば、社員や外注先が取り組むよりもずっと効率的に結果を出すことができます。そもそも人材に余裕のない中小企業では、社長の代わりはいません。自らが主な執筆者としてコンテンツSEOに取り組み、自らがサイト全体をチューニングし、自らがオンラインとオフラインの社交を通じて被リンクを構築しましょう。

検索結果のランキング争いで中小企業が大企業と対等に渡り合うためには、多部署間の調整が必要な大企業ではとても真似できないスピード感で、業務と顧客を知り尽くした社長が質の高いコンテンツを作成することがベストです。これを実際にやっている中小企業は多くあります。あなたもそれに続きましょう。