検索結果から除外されてしまうような明らかな検索エンジンスパム行為とは別に、検索エンジンは、過度に施された最適化に対してもペナルティを与えます。過度に最適化されたページを検出し、このようなページが検索結果の上位に表示されないようにフィルタリングするのです。このペナルティのことを、「OOP (Over Optimization Penalty)」と呼びます。
- OOPを判定する
- 1. キーワード出現頻度を下げる
- 2. キーワード突出度を抑える
- 3. メニューへのキーワードの詰め込みを排除する
- 4. 不正なリンク組織へのリンクを削除する
- 5. 被リンクのアンカーテキストを調整する
- 6. 再審査リクエストを送信する(Googleの場合)
OOPを判定する
OOPとは Over Optimization Penalty(最適化しすぎペナルティ)というその名の通り、過剰に最適化しすぎたサイトまたはページに対して発動するペナルティの総称です。公開から間もないなど被リンクの少ないサイトやページではあまり発生せず、被リンクがある程度多くなったサイトで発生します。具体的には次のような症状が見られます。
- 予期せぬタイミングで突然発動する
- 特定のキーワードでだけ順位降下が起きる
- サイト名やサイト固有のキーフレーズで検索しても上位に表示されない
- インデックス状況を確認する検索「site:〜」を試すと、トップページなど主要ページが上位に表示されないが、インデックス数に変化はない
- サイト内検索「site:http://www.mydomain.com キーワード」を試すと、そのキーワードに最適化していたページが上位に表示されないが、どこかに表示される
上記の症状のいくつか、またはすべてが確認できた場合には、その順位低下は比較的軽微なペナルティ(インデックス削除など重いペナルティではない)であり、OOPによるものと考えられます。多くの場合、このペナルティからは簡単に脱出できます。以下にペナルティを解除する方法を示します。
1. キーワード出現頻度を下げる
まずできることは、ページやサイトのキーワード出現頻度を下げることです。特に、サイト全体に適用しているテンプレートに特定のキーワードが数多く出現している場合には、そのキーワードの数を減らすことで、次回のクロール以降にペナルティが解除されるケースが散見されます。
キーワード出現頻度解析などを使用し、キーワードの比率を下げてみてください。リンクポピュラリティの高いサイト、1ページあたりの文字数の多いサイト、キーワードを含むアンカーテキストで多数の被リンクを持っているサイトなどでは、キーワード出現頻度は2%以下まで下げても問題ありません。
2. キーワード突出度を抑える
キーワード突出度を上げるためにbody要素の直下にキーワードを含むフレーズが連続して出現している場合には、これを修正します。具体的には次のようなコードです。
<body>
<h1>キーワード1をキーワード2するキーワード3の■■株式会社</h1>
<h2><a href="/">
<img src="ci.png" alt="キーワード1をキーワード2するキーワード3の■■株式会社" />
</a></h2>
<p>キーワード1をキーワード2するキーワード3のサービス</p>
...
上記のようなコードを、下記のように修正します。
<body>
<h1><a href="/">
<img src="ci.png" alt="■■株式会社のホームへ" />
</a></h1>
<p>キーワード1をキーワード2するキーワード3のサービス</p>
...
3. メニューへのキーワードの詰め込みを排除する
OOPが発動しているサイトの多くで、ナビゲーションメニューにキーワードの詰め込みが行われています。グローバルナビゲーション、ローカルナビゲーション、トピックパスなどを確認して、キーワードの詰め込みがあるようならこれを排除します。具体的には次のようなものです。
<ul>
<li><a href="/">SEOのホーム</a></li>
<li><a href="/service/">SEOサービス</a></li>
<li><a href="/merit/">SEOの特長</a></li>
<li><a href="/casestudy/">SEO事例</a></li>
<li><a href="/faq/">SEOのよくあるご質問</a></li>
<li><a href="/contact/">SEOのお問い合わせ</a></li>
<li><a href="/about/">SEOの会社概要</a></li>
</ul>
...
上記のようなコードを、下記のように修正します。これでも問題なく意味は伝わります。
<ul>
<li><a href="/">ホーム</a></li>
<li><a href="/service/">サービス</a></li>
<li><a href="/merit/">特長</a></li>
<li><a href="/casestudy/">事例</a></li>
<li><a href="/faq/">よくあるご質問</a></li>
<li><a href="/contact/">お問い合わせ</a></li>
<li><a href="/about/">会社概要</a></li>
</ul>
...
4. 不正なリンク組織へのリンクを削除する
PageRankやリンクポピュラリティを上昇させることを目的に組織されたページまたはサイトにリンクしている場合、それがペナルティの対象になっていることがあります。ペナルティを受けているページを特定し、そのページからの発リンクの中に不正と思われるリンク先があった場合には、そのリンクを削除してください。
リンク先のサイトが不正なリンク組織に属しているかどうかを調べるためには、検索式「link:〜」や「linkdomain:〜」などのコネクティビティ検索を使ったり、そのサイトからのリンク先に怪しいものがないか目視で調査します。リンク先の調査にはアウトバウンドリンク解析を利用するのも便利です。
何らかの事情でリンクを削除することができない場合には、aタグに「rel="nofollow"」を加えるのも良いでしょう。
5. 被リンクのアンカーテキストを調整する
自作自演の被リンクや有料リンクによる被リンクを大量に持っていて、かつ自然発生的な被リンクが極めて少ない場合には、自作自演や有料リンクのアンカーテキストを調整することでペナルティが解除されるケースがあります。特に、キーワードまたはキーフレーズだけのアンカーテキストによる被リンクを大量に持っている場合には、調整が必要です。
例えばサイト名が「Yahoo! JAPAN」だったとして、そのサイトが受けている被リンクのアンカーテキストのほとんどが「検索」や「ポータルサイト」などで占められている場合、あまりにも不自然です。「Yahoo!」や「Yahoo! JAPAN」、「ヤフージャパン」、「ヤフー」、「yahoo.co.jp」などのような常識的なアンカーテキストが大半を占めるのが自然というものでしょう。
上記を加味して、アンカーテキストの分散が自然な状態に近くなるように調整するとよいでしょう。当然ですが、アンカーテキスト以前の問題として、自作自演の被リンクや有料リンクによる被リンクがお勧めできないということにも注意してください。
6. 再審査リクエストを送信する(Googleの場合)
ここまで述べてきた各項を修正し、その他のスパム行為がないことも確認できたにも関わらず、数ヶ月にわたってペナルティが継続している場合、Googleに限ってはサイトの再審査リクエストを受け付けています。送信してから数日で受理され、うまくいけば10日から数ヶ月程度でペナルティが解除されることもあるようです。

