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SEOの潜在的なデメリット

最終更新: 2011年08月31日 05:17

SEOは有効なマーケティング手法にもなり得ますが、数多くの潜在的なデメリットを抱えており、決して万能というわけではありません。欠点の中には致命的なものもあります。そうした特性を理解した上で施策することが重要です。

調べ物をしているユーザーの割合が高くなる

情報問題解決(調べ物)は検索エンジンの中心的な使い方の一つですので、SEOの実施によって集客できるユーザーの大半は、必然的に情報問題解決(調べ物)をしているだけのユーザーとなります。これらのユーザーは即時に購買などのコンバージョンにつながることはほとんどありません

これらのユーザーをコンバージョンに結びつけるためには、次のようなプロセスが必要となり、即効性はあまり期待できません。

  1. 問題を解決するために十分な情報を提供する
  2. 再訪を期待すると共に、サイトやコンテンツを印象づける
  3. 製品やサービスの魅力を伝え、興味を持ってもらう
  4. 比較検討の材料を提供し、選んでもらう
  5. 買ってもらう
  6. ブログなどで紹介(リンク)してもらう

キーワードによっては難易度が極めて高い

インターネット以前であれば電話帳や情報誌で集客していた業種業態や、下半身関係のようなクチコミが期待できない業種業態、単価やライフタイムバリューが高く顧客獲得単価を高く設定できる業種業態などを中心に、SEOの競争が激化しており、上位表示が極めて難しい状況になっています。

電話帳で集客していた業種業態
  • 水道トラブル
  • 引っ越し
  • 結婚相談
クチコミを期待できない業種業態
  • 債務整理
  • 美容整形
  • 浮気調査
単価やリピート率の高い業種や商品
  • 健康食品
  • 消費者金融
  • 保険商品
  • 不動産・住宅リフォーム
情報誌で集客していた業種業態
  • 転職情報
  • 旅行情報
  • 不動産賃貸情報
  • 中古車情報
地理的な制約を受けない業種業態
  • 通信教育
  • 情報商材
  • カタログ通販
通販の定番商品(コンプレックス商品)
  • ダイエット用品
  • ダイエット食品
  • かつら・養毛・育毛
  • 化粧品・美容用品

これらの業種業態やそれらの主要なキーワードにおいては、SEOでの集客が成功した場合に得られる利益が大きい反面、難易度は非常に高くなっています。

アルゴリズムの変更にともなって露出が不安定になる

検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に調整されますし、時にはポータルサイトで使用されている検索システム自体が別のものに置き換わったり、よく使われる検索エンジンが入れ替わったりということがあり、SEOによる露出は不安定になりがちで、長期にわたる集客数の予測や見積もりを正確に行うことは事実上不可能です。

売上をSEOに頼った経営を行っていた場合、アルゴリズムの変更がそのままリスクであり、順位の低下が経営不振に直結します。過度にSEOに頼った集客は経営上の危険をはらんでいるということには留意すべきです。

時間と手間がかかり即効性が期待できない

SEOの施策は、コンテンツの作成などの手間がかかるだけでなく、被リンク構築を中心に継続性を求められる施策が多いため、手間と時間がかかりがちで、即効性のある結果は期待しにくいという性質があります。

慎重に内容や価格を比較するユーザーが増加する

商品やサービスの内容や価格を比較するようなことも、実店舗で行う場合には購入者にも手間や時間がかかりますが、検索を使って比較する場合には手間も時間もかかりませんし、地理的な制約も時間的な制約もありません。ユーザーは好きなときに、好きなだけ比較することができます。

このためSEOによる上位表示が成功し、集客数が増加したたとしても、その増加分がそのままコンバージョンに直結するわけではありません。商品やサービスの良さや価格については、SEOやユーザビリティのようなWeb上の施策だけで対応できるものではありませんので、きちんと選ばれる理由を含めたマーケティングが必要です。

質のよいユーザーは検索者ではなくリピーター

ビジネスにおける優良顧客の代表はリピーターです。既存顧客の維持コストと、新規の顧客獲得コストを比較すれば、既存顧客を維持するコストのほうが低く、リピーターの存在は収益に直結します。それだけでなく、リピーターには次のようなメリットがあります。

リピーターの利点
  • リピーターの維持コストは顧客獲得単価よりも費用対効果に優れる
  • ライフタイムバリューの観点から、収益の増加と安定化が期待できる
  • 熱心なリピーターは優秀な営業マンとなり、新規の顧客を連れてきてくれる。このケースでの顧客獲得単価はゼロ
  • 熱心なリピーターによるクチコミがウェブ上で行われた場合、それは被リンクの増加につながる

質の良くないユーザーが集まりやすい

一方でSEOによって集客できるユーザーの大半は、冷やかし客や通りすがり客、一見客、といった人々です。商品やサービスの説明に要するコストや、会社やブランドに親しんでもらうまでの時間的コストなどを考慮すると、彼らを顧客にするためのコストは非常に高くつきます。

またもしかしたら彼らは、その商品やサービスに関するよい助言者に恵まれておらず、仕方なく検索しているのかもしれません。場合によっては、同種の商品やサービスを提供していた業者から見限られ、難民のようになってしまった人々かもしれません。SEOが成功し、このような人々が大挙してサイトに押し寄せてきた場合、以下のようなことも起こり得ます。

  • 成約につながらない不毛な問い合わせへの対応に追われるようになる
  • ほとんど反応が期待できない資料の発送に追われるようになる
  • 価格比較のための見積もり請求ばかりが多くなる
  • 同業他社が切り捨てたような不良顧客を引き受ける羽目におちいる

これらはコストがかかるばかりで収益にはつながらない例です。SEOによってこのような事態に陥ることもよくあるということもよく認識しておいたほうがよいでしょう。

おわりに

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