最終更新: 2011年08月08日 17:33
より多くの被リンクを受けるためには、被リンクを受けるための条件をあらかじめ満たしておく必要があります。被リンクの獲得はリンケラティによる優先的選択の結果であり、優先的選択を受けるためにはネットワーク適合性の向上が欠かせません。
- 人はランダムにリンクするわけではない
- リンク先の優先的選択とマタイ効果
- 優先的選択へのネットワーク適合性を高める
- 1. 見つけやすくする
- 2. 熱中しやすくする
- 3. リンクしやすくする
- 4. リンクしたくなるようなコンテンツを用意する
人はランダムにリンクするわけではない
自分が他のサイトにリンクする場合を考えれば当然のことですが、人はリンク先を選ぶとき、ランダムにリンク先を選ぶわけではありません。そこには選ばれやすい条件が存在します。ネットワーク科学の世界に「優先的選択」という言葉があり、次のような現象を起こすものとして知られています。
- すでに人気のある教授の講座には、さらに多くの受講生が集まる
- すでに多くの構成員を持った組織には、さらに多くの構成員が集まる
- すでにベストセラーになっている本やDVDは、さらに多く売れる
これはつまり、すでに条件に恵まれたものが、さらに多くの利益を手にするということを意味しています。たとえば学生がどの講座を受講するか決定する、というシーンでは、すべての教授のすべての講座の中からランダムに選択を行うのではなく、すでに人気のある教授や人気のある講座が優先して選択されやすい、ということを表しています。
同様に、暴走族から企業や政党に至るまで、組織に加入する際には、すでに多くの構成員を持つ組織を優先的に選択します。また、本を買うときにはより多くの人がすでに選択したものを優先的に選択します。そして優先的選択の「マタイ効果」は、Web上のリンクにも当てはまります。
リンク先の優先的選択とマタイ効果
「すでに条件に恵まれたものが、優先的に選択され、さらに多くの利益を手にする」という原則は、マタイ効果として知られているもので、新約聖書のマタイ福音書第13章12節「持っている人は与えられてより豊かになるが、持っていない人は持っているものまで取り上げられる」に由来しており、「マタイ効果」の名称は社会科学の父であるロバート・K・マートンによって名付けられました。
これはまさにWeb上のリンクでも同様の効果を生みます。多くの場合、すでに多くリンクされているサイトは優先的選択の結果さらに多くの被リンクを獲得し、どこからもリンクされていないサイトは、いつまでたってもどこからもリンクされないままです。
しかし、稀には貧乏人が一代で財産を築くことがあるのと同様に、稀には立ち上がったばかりのサイトがほどなく人気サイトになることもあります。人気になるサイトとならないサイトの違いは「優先的選択へのネットワーク適合性」の違いです。
優先的選択へのネットワーク適合性を高める
ネットワーク適合性とは「集団の中で優先的選択を受けやすくする性質」です。ここでの集団とは「リンクする人々(リンケラティと呼びます)」です。そしてリンケラティからの優先的選択を受けやすくする性質のうち、もっとも強力なものは、ここまで述べてきたとおり、すでにたくさんの優先的選択(この場合はリンク)を受けている、という事実です。
しかし、すでに多くの被リンクを持っていることだけが、被リンクを受けるための適合性ではありません。今は少ない被リンクしかなくても、優先的選択へのネットワーク適合性を高めるためにできることはあります。以下にのそれぞれは、その方法を4種類にまとめたものです。
1. 見つけやすくする
これはユーザーからもロボットからも見つけやすい状態を作り出す、ということで、関連性の高い(つまりはユーザーが訪問する可能性の高い)被リンクを、少ない数であっても用意しておく、ということです。すぐにできる具体的な例としては、次の3つが挙げられます。
- いくつかの大手ディレクトリに登録する
- 取引先や関連会社のサイトと相互リンクする
- 社長や従業員がブログを持っていれば、そこで紹介してもらう
大手ディレクトリのうちいくつかに掲載されれば、少なくともロボットがあなたのサイトを発見することについては飛躍的に容易になります。またユーザーも、ディレクトリからアクセスすることが(少ないかもしれませんが)あるでしょう。最低限のリンクポピュラリティを確保する助けにもなります。
また取引先や関連会社のサイトと相互リンクしたり、または社長や従業員や取引先の誰かがブログを持っているような場合には、そこで紹介のリンクを張ってもらうのもいいでしょう。これらのリンクはリンクポピュラリティとトラフィックを生み出します。
リンクからであれ検索結果からであれ、とにかく少しでも多くアクセスを集め、まずはリンケラティに見つけてもらえる可能性を高めることが、優先的選択への適合性を高めるための最低限の条件です。
2. 熱中しやすくする
新しく訪問してきたユーザーを繋ぎ止めやすい状態を作り出すことは、被リンクの優先的選択へのネットワーク適合性を大いに高めます。頻繁にアップデートされ、訪問者を飽きさせない、ということであったり、ゲームのような滞在時間の長いコンテンツが充実していたり、掲示板やチャットなどの再訪問率の高いコンテンツがある、といったようなものを指します。
ユーザー(とりわけリンケラティ)を熱中させ、サイトへの訪問頻度や滞在時間を高めることに成功すれば、多くのリンクを受けることは難しくありません。新しく人気サイトになるようなサイトをいくつか思い浮かべてみれば、それらのサイトがこの条件を満たしていることがわかるはずです。
3. リンクしやすくする
競合する他のサイトよりも、あなたのサイトにリンクすることを容易にしておくことも、被リンクの優先的選択への適合性を高めます。具体的な例としては、以下のそれぞれが考えられます。
- バナーなどのリンクキットが用意されていたり、相互リンクのためのフォームが用意されている
- サイト内の個々のページがテーマごとに整理され、資料的参照を行いやすいような構成になっている(1ページで1語を扱うような用語解説集など)
- ブログを設置して他のブログと交流したり、ソーシャルブックマークに追加するボタンを設置するなど、SMOの取り組みを行う
被リンクを集める方法として、SMOは極めて重要かつ効果的です。現在とのところこれ以上に効果的な方法は無いといってもいいくらいです。なぜならSMOは、直接的にリンケラティにアプローチする最も効率的な方法だからです。
4. リンクしたくなるようなコンテンツを用意する
便利なツール、有益な資料、面白い読み物、ユーモアあふれる写真や動画、といった優れたコンテンツは、リンクしたい、紹介したい、という欲求をかき立てます(これらをバイラルコンテンツと呼びます)。そのリンクしたい、紹介したい、という気持ちを競合する他のサイトよりも強く起こさせるようなコンテンツを準備しておけば、自然にリンクは集まります。
また、ブログ上での議論を巻き起こしたり、ソーシャルブックマークやtwitterのようなミニブログを使ってコメント(言及)したくさせるようなコンテンツを発信することで被リンクを集める方法もあり、これはリンクベイティングと呼ばれています。この方法も使い方を誤らなければ非常に有効です。
おわりに
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