そのままでは流通させられないようなブラックなリンクを洗浄し、問題なく使用できるリンクに変換する手法があります。リンクロンダリングと呼ばれる手法です。この記事では、このリンクロンダリングの考え方と方法、応用の仕方を解説します。(注:これらは2010年時点での話であり現在ではもう役に立ちません)

考え方

自動化された方法でスパムリンクを集めるだけでは、ほぼ使い物になりません。そこで、そうしたスパムリンクをロンダリングする、というのがこのエントリの趣旨です。もちろんですが、これから紹介する手法を推奨する意図はありませんし、誰も使うべきではありません。あくまでも、予備知識として持っておいていただければそれで十分です。

さて、そのリンクロンダリングの基本的な考え方ですが、まとめるとおよそ次のようなものとなります。

  1. リンクジュースはごくわずかだがFFAリンクからも引き継がれる
  2. 1つ1つから得られるリンクジュースはごくわずかでも、大量に集めればそれなりの効果を発揮する
  3. ただし直接受け取るのは各種の問題があるので、表に出してもよいリンクに変換する必要がある
  4. 変換するにはリンクジュースを転送しつつ濃縮していけばいい

リンクジュースの転送を繰り返すことでロンダリングを行う手法を、ごく単純化した図にしてみました。下の図を見てください。

リンクジュースの転送によるロンダリング

この図では、FFAリンクが右に行くほど洗浄されていくことを表しています。リンクジュースの転送はリンクとリダイレクトを併用して行い、だんだんと良質なコンテンツへと渡していきます。そうすることで、最終的に自分(または顧客)のサイトにリンクする時点では、問題のないリンクに変換されている、というのが基本的な考え方です。

しかし注意点もいくつかあります。

  • リンクの場合もリダイレクトの場合も、一度転送するたびにおよそ15%ずつリンクジュースの価値が減少していくと言われている
  • 転送する回数は5〜6回以上、場合によっては10回を超える回数を行わないと安全とは言えない
  • すべてのリンクは一方通行にし、クロスリンクしてはいけない

これらの注意点を加味して、より具体的なリンクロンダリング手法の解説に移ります。

方法

下の図は、最も基本的かつ貧乏なリンクロンダリングの方法を図にしたものです。

リンクロンダリングの全体像

簡単に説明すると、まずFFAから大量のリンクをスプログに転送し、そこからサテライトサイトへと転送・濃縮し、最終的なリンクはサテライトサイトからだけ行う、というものです。なお、この図ではリンク転送の回数を3回にしていますが、実際にはもっと多くの段階を踏むようです。

転送を繰り返すたびにリンクジュースが一定量ずつ失われていくことを勘案すると、これを効果的に行うためには、一つのスプログが受け取るリンクは多ければ多いほどよく、数十万から数百万本のリンクが必要でしょう。プロセス全体を自動化しないと実現は不可能に近いです。

応用

また先ほど、上記の図は最も貧乏な方法であると書きましたが、コストをかけられる環境にあるなら、図中のスプログの部分をオールドドメインに置き換えたり、サテライトサイトのコンテンツを充実させてメジャーなディレクトリに登録したりすることで、より効果が上がるかもしれません。

最後に申し添えておきますが、こういう手法というのは、そもそも自然発生的な被リンクを得ることが極めて難しいサイト(アダルトやギャンブルや消費者金融などのアフィリエイトサイトなど)だけが使用するものであって、リスク回避の側面からもまったくお勧めできませんし、普通のサイトであれば必要も一切ありません。

なぜなら、普通のサイトならSMOをうまく使えば正常な被リンクを集めることはそれほど難しくないからです。たとえ開設から間もないサイトで、誰にも知られていないようなサイトだったとしても、運営者がブログやtwitterなどで積極的に活動すれば認知は拡大しますし、被リンクも確実に得られます。普通のサイトがグレー/ブラック手法に手を出す理由はない、ということをよく知っておいてください。