クリック人気とは、検索結果に対するユーザーのクリック数を、検索順位の評価付けに使うスコアリングアルゴリズムです。

ユーザーのクリック率から適合度を算出

検索エンジンがキーワードとWebページの適合度を測る指標の1つに、クリック人気(クリックポピュラリティ)による重み付けがあります。検索結果に対するユーザーのクリック数またはクリック率を、検索順位の評価付けに使うスコアリングアルゴリズムです。

クリック人気は、検索結果画面に表示された多くのURLの中から、ユーザーがどのURLにアクセスし、どのURLにアクセスしなかったかを追跡し、その後の検索結果に反映させるスコアリング方法です。

以前はinktomi系の検索エンジンがこれを評価指標に用いていると公表していましたが、現在ではクリック人気を重み付けに用いていると公表している検索エンジンはありません。このため、このスコアリング手法は過去のものになったと思われがちですが、実際はそうでもありません。

PPC広告とパーソナライズド検索に見るCTRの重要性

Google Adwordsをはじめとする検索連動型のPPC広告では、広告の表示位置や単価の決定にCTRを反映させます。CTRとはクリックスルーレートの略で、クリック率の意味です。ごく単純に言えば、クリック率の高い広告ほど、表示位置は高く、単価は安くなります。これは、クリック率の高い広告は、ユーザーとの相性や貢献度が高いものとみなされているためです。

またGoogleのパーソナライズド検索では、個人の検索履歴のなかでクリック率の高かったURLは、だんだんと上位に表示されるようになってきます。過去にそのURLを選んでクリックしたという事実が、検索結果に反映される仕様になっているのです。

実際、クリック率はユーザーから直接的に得られる数少ないフィードバックの一つであり、検索エンジン各社はこれを追跡しています。PPC広告やパーソナライズド検索の仕様におけるクリック率の重要性を見ても、オーガニック検索のスコアリングにもクリック率が多少は加味されているものと考えるのが自然でしょう。

CTR(クリック率)を高める施策は重要な意味を持つ

検索結果リストの中で、自サイトのURIのクリック率を上昇させることができれば、得られるものは決して小さなものではありません。明らかなことだけでも以下の2点があります。

  • 単純にアクセス数に直結する
  • 検索者のパーソナライズド検索結果において以降も上位表示されやすくなる

ユーザーが常に上位に表示されたリンクから順を追ってクリックしていくとは限りません。特にインフォメーショナル検索の場合には、リンクの文字列(title要素に指定された文字列)と、自動生成された説明文(スニペットと呼びます)を読みながら、自分にとって適切と適切と思われるリンクから順にクリックする行動が多く見られます。

こうしたケースでは、魅力的なタイトルやスニペットを表示させることで、クリック率を上昇させることが可能になり、結果としてトラフィックの増大に繋がります。タイトルの最適化についてはSEOコピーライティングtitle要素の最適化リンクベイティングを参照していただくとして、ここでは魅力的なスニペットを表示させる方法について説明します。

スニペット(ページサマリー)の最適化

検索結果に表示されるページサマリー(スニペット)に表示される内容は、meta要素descriptionが記述されていればその内容を中心に、ページ本文中で検索キーワードと一致した部分の抜粋とともに表示されます。この内容をユーザーに訴求するものにするためには、meta要素descriptionの記述と、ページの先頭付近に要約文を記述することが有効です。

meta要素descriptionを使用する場合は、以下のような記述を行います。

<meta name="description" content="要約文" />

上記のような記述をhead要素内で行い、content属性の属性値としてページの要約文を記述しておくことで、一部の検索エンジンでは検索結果のサマリーとしてこの文章を表示させることができます。なお、この記述は検索結果の順位への直接的な影響はほとんどありません。

またページ本文中の先頭に近い部分(body要素の開始から近い部分)に検索キーワードを含んだ要約文を記述しておくことで、自動生成されるスニペットにも魅力的なコピーを表示させることが可能になります。SEO関連サイトの多くで、こういったページ先頭付近のサマリー記述を見ることができますので、参考にするとよいでしょう。

なおページの先頭付近にキーワードを含んだ要約文を記述するという方法は、意図したスニペットを表示させるだけでなく、キーワード突出度を高めるという意味もあり、検索結果の上位を得るための試みでもあります。サイトの状況によっては試してみる価値はあるでしょう。

ただしキーワードを詰め込みすぎると、過剰最適化とみなされペナルティの危険があることには留意するべきです。あくまでもユーザーにとっての利便性を最優先に、不自然にならない程度にとどめておくべきでしょう。